サヴァンナの詩

『土』




いつからだろう
歩むことに理由を探していた
あるいは人生の命題を

幾億の足跡
ほんの一瞬のか細い閃光

「おかえりなさい」
声が響く 私のすぐ傍で
あるいは私の内側で

初めて聞くようで
どこか懐かしく暖かい音色

始まりはすべて一粒の種
終わりはすべて一粒の種


黄昏に灼かれて
焦げ暮れた地に立って
僕はまた歩き出す

大気圏を越えて
たとえ灰になったって
君の元へ辿り着く


「ただいま」




あとがき

探し物は見つかりましたか?
おかえりなさい、サヴァンナ。



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