サヴァンナの詩

『木』




俯く友よ
共に歩んだ青の歴史は
黄金の歴史だった

分かっていた
いつまでも同じ道を歩めないと
分かたれた道の先は少しずつ細まって

覚束無さに
歩が止まることもあるだろう
雨は降り海となろう

それでも未来は
僕たちの未来は
それぞれの麓に伸びる先にあり
今は分かたれるのみ

征こう
別れども 別れども
遠く響き合って

征こう
分かれども 振り向かず
遠く響き合って

征こう友よ
今微か 地面から
聞こえた音のまま


別れども 離れども
遠く響き合って



遠く響き合っていてほしい




あとがき

人と人の在り方は多様ですね。
近くにいて嫌い合う人。離れてこそ好き合う人。
どれがいいかなんて分かりません。

歌って、サヴァンナ。
あなたの望む音が響くまで、何度でも。



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