師匠と弟子の早口な日常2
あなた(不問)
キミ(不問)
<あらすじ>
あなたたちは味醂屋亭一門の弟子です。
あなたたちが今日やる演目は、あなたたちが作ったお話「師匠と弟子の早口な日常」。
みりこ師匠との奇妙な思い出を振り返ったお話です。
さぁそろそろ時間という時に、
突然あなたたちの楽屋に魔女が訪れ、呪いをかけてきました!
「お前たちが言葉をつっかえたり噛んだりしたら、時間が巻き戻る呪いをかけたよ!」
「「なぜそんなことを!?」」
「おもしろいからさ!」
魔女は消えてしまいました。
自分たちで作ったとは言え、本番で演るのは初めて。
あなたたちは無事に演目を終えることができるのでしょうか。
↓ここから本編です↓
あなた:
皆様、本日はお足元の悪い中、または良い中、あるいは回線の良し悪しの中、
味醂屋亭××(あなたの名前)と、
キミ:
味醂屋亭☆☆(あなたの名前)の小噺(こばなし)を
聴きに来て頂き、誠にありがとうございます。
あなた:
本日、皆様にお聞かせいたしますのは、師匠と私たちとの日常のお話でございます。
キミ:
奇妙に舌の回る思い出を全七編、持って参りました。
楽しんで頂ければ幸いでございます。
あなた:
さて、始める前に、ひとつだけ。
キミ:
たいへんお恥ずかしい話ではございますが、我々いまだに未熟の身でございます。
あなた:
そして私たちがもし言葉をつっかえたり噛んだりしますと、
この場にはたらく不思議な力によって時間が巻き戻り、
噛んでしまった日常の最初からやり直しとなってしまうのだそうです。
キミ:
まぁ私たちも、曲がりなりにも、こうして噺家(はなしか)なんぞをやっておりますので、
そんなことは絶対に起こりませんと申し上げたいところではあるのですが、
『先ほどからこの噺家ども、同じ言葉ばかり繰り返しておるな』と思いましても、
生暖かい目で見守って頂ければと思います。
あなた:
それではこれより『師匠と弟子たちの早口な日常』七篇をお届け致します。
師匠と私たちの日常をご想像しながら、
ご清聴いただければ幸いでございます。それでは参ります。
あなた:
師匠と弟子の早口な日常『生布(なまぬの)』
キミ:
師匠、それ何のモノマネですか?あ、生布ですか!生布の真似が得意なんですか?
あなた:
ええ、何それ見たい見たい!やってみてくださいよ!
キミ:
アレ?何か師匠、さっきより訛ってますね。
あなた:
何、生布の物真似にのみ訛り? (なに、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
キミ:
何、生布の物真似にのみ訛り? (なに、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
あなた:
なぬ、生布の物真似にのみ訛り?(なぬ、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
キミ:
なぬ、生布の物真似にのみ訛り?(なぬ、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
あなた:
何、生布の物真似にのみ訛り? (なに、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
キミ:
何、生布の物真似にのみ訛り? (なに、なまぬのの ものまねにのみ なまり?)
あなた:師匠と弟子の早口な日常『紫蘇(しそ)』
キミ:
師匠、紫蘇好きですよね!
あなた:
紫蘇って粗食(そしょく)だと思うんですが、ホント師匠、紫蘇の試食好きですよね!
キミ:
紫蘇試食せし師匠! (しそししょくせしししょう)
あなた:
紫蘇試食せし師匠! (しそししょくせしししょう)
キミ:
紫蘇試食せし師匠! (しそししょくせしししょう)
あなた:
紫蘇試食せし師匠! (しそししょくせしししょう)
キミ:
紫蘇試食せし粗食家師匠!(しそししょくせしそしょくかししょう)
あなた:
紫蘇試食せし粗食家師匠!(しそししょくせしそしょくかししょう)
キミ:
師匠と弟子の早口な日常『宿直(しゅくちょく)』
あなた:
師匠、初めての宿直どうでした?
キミ:
えぇ!?宿直室に接触して粗相(そそう)したんですか師匠!?
あなた:
早速宿舎接触粗相!(さっそく しゅくしゃ せっしょく そそう)
キミ:
早速宿舎接触粗相!(さっそく しゅくしゃ せっしょく そそう)
あなた:
早速宿舎接触粗相!(さっそく しゅくしゃ せっしょく そそう)
キミ:
早速宿舎接触粗相!(さっそく しゅくしゃ せっしょく そそう)
あなた:
宿直初日、早速宿舎接触粗相せし師匠!
(しゅくちょくしょにち、さっそくしゅくしゃせっしょく そそうせし ししょう)
キミ:
宿直初日、早速宿舎接触粗相せし師匠!
(しゅくちょくしょにち、さっそくしゅくしゃせっしょく そそうせし ししょう)
あなた:
師匠と弟子の早口な日常『桃』
キミ:
師匠、何て言ってました?
あなた:
桃と豆とメモ買ってきてほしいって。
キミ:
桃と豆とメモ買ってきてほしいって?
あなた:
小さいサイズのもだって。
キミ:
小さいサイズのもだって!?
あなた:
さっきの通りでいっぱい売ってましたけど、通り過ぎちゃいましたねぇ。
キミ:
桃も豆もメモも、ミニ桃もミニ豆もミニメモも、間に間に目に耳に見聞き!
(ももも まめも めもも みにももも みにまめも みにめもも まにまに めに みみに みきき)
あなた:
桃も豆もメモも、ミニ桃もミニ豆もミニメモも、間に間に目に耳に見聞き!
(ももも まめも めもも みにももも みにまめも みにめもも まにまに めに みみに みきき)
キミ:
桃も豆もメモも、ミニ桃もミニ豆もミニメモも、間に間に目に耳に見聞き!
(ももも まめも めもも みにももも みにまめも みにめもも まにまに めに みみに みきき)
あなた:
桃も豆もメモも、ミニ桃もミニ豆もミニメモも、間に間に目に耳に見聞き!
(ももも まめも めもも みにももも みにまめも みにめもも まにまに めに みみに みきき)
キミ:師匠と弟子の早口な日常『過去』
あなた:師匠の過去のカキコ見ましたよ!
キミ:結構過酷なことばかり言う危険な子だったんですね!
あなた:
過去カキコ結構過酷!(かこ かきこ けっこう かこく)
キミ:
過去カキコ結構過酷!(かこ かきこ けっこう かこく)
あなた:
過去カキコ結構過酷!(かこ かきこ けっこう かこく)
キミ:
過去カキコ結構過酷!(かこ かきこ けっこう かこく)
あなた:
過去のこのカキコ結構過酷、危険な子!
(かこの このかきこ けっこうかこく きけんなこ)
キミ:
過去のこのカキコ結構過酷、危険な子!
(かこの このかきこ けっこうかこく きけんなこ)
あなた:
師匠と弟子の早口な日常『モミの木』
キミ:
師匠、こないだクリスマスツリー用に植えた木に、実が成ってましたよ!
あなた:
他の木は世話してないから全然実を付けないのに、タフな木ですね!
キミ:
あれ?ところであの木ってなんて種類でしたっけ?
あなた:
…あ、そうそう、それです!さすが師匠!!
キミ:
モミの木にのみ モミの実!
あなた:
モミの木にのみ モミの実!
キミ:
モミの木にのみ モミの実!
あなた:
モミの木にのみ モミの実!
キミ:
モミの実!モミの実!モミの実!
あなた:
モミの実!モミの実!モミの実!
キミ:
師匠と弟子の早口な日常『七』
あなた:
師匠、何て言ってました?
キミ:
七本の生麦と七キロの生米と七個の生卵を買ってきてほしいって。
あなた:
七本の生麦と七キロの生米と七個の生卵!?
え、生卵って七個でどうやって買うんですかね?
キミ:
あ、バラ売りで買って生布に入れるんですって。
あなた:
七生麦 七生米 七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なななまたまご)
キミ:
七生麦 七生米 七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なななまたまご)
あなた:
七生麦 七生米 七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なななまたまご)
キミ:
七生麦 七生米 七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なななまたまご)
あなた:
七生麦 七生米 生布に七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なまぬのになななまたまご)
キミ:
七生麦 七生米 生布に七生卵!
(なななまむぎ なななまごめ なまぬのになななまたまご)
あなた:
以上七篇にて『師匠と弟子の早口な日常』終幕と相成ります。
キミ:
私、味醂屋亭☆☆と、
あなた:
私、味醂屋亭××の師匠、味醂屋亭みりこは、
キミ:
生布の物真似が得意だったり、紫蘇試食したり、
あなた:
宿直室で粗相したり、過酷な過去を持っていたり、
キミ:
桃と豆とメモや七生麦・七生米・七生卵を買ってこさせたり、
あなた:
モミの木のモミの実モミモミしたりと、一見して変人ではございますが、
よく知れば知るほどやっぱり変人でございますので、
もしどこかで遭遇の折にはお気をつけくださいませ。
キミ:
それでは皆様、最後までご清聴頂き、ありがとうございました。
あなた:
お別れのご挨拶をさせて頂きます。せーの!
二人:
モミの実!モミの実!モミの実!
@台本倉庫へ行く!
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B作者の部屋を物色する!